院長 都丸 公二

皆様はじめまして、院長をしております都丸公二と申します。

少々長くなってしまいますが、私が訪問診療を主としたクリニックを開院するに至った経緯および思いに関してお伝えさせていただければと思いますので当クリニックに興味を持っていただけた方は目を通していただければ幸いです。

医師になってから17年間、主に急性期疾患の患者さんに対応する中核病院にて日々の診療に従事して、時には海外も含めて研究にも従事するなどして知識と研鑽を積んでまいりました。常に知識をアップデートして最新の知見を日々の臨床に反映させ、刻一刻と状態が変わる急性期医療の必要性を自覚しつつ、やりがいも実感して日常業務に邁進しておりましたが、外来で通院困難になった患者さんや、入院後、自宅退院困難(との医療者側の判断)で施設や他病床に転院していった患者さんのその後が常日頃気になっていました。また、じっくり患者さんと向き合い話しをするのが自分の性分というかスタイルなのかなとぼんやり感じていたのですが、急性期病院では時間に追われその様な診療スタイルは実現が難しいものでした。その様な思いが日々強くなってきたことに加えて身近な自身の親で在宅医療が必要になり、地域の多職種連携および在宅療養での“安心”をお届けすることの大切さを痛感したことが、全人的に患者さんとじっくり関わることができる訪問診療医へ転向した経緯です。

訪問診療医に転向して約7年間、勤務医として在宅医療に携わりました。在宅の現場で多くの患者様・ご家族・多職種の方々と向き合ってまいりました。やはり自分にとって、日々の診療は、自分のスタイルにマッチしていたと改めて感じ、それまでの急性期病院に従事していた頃とは違った充実感を日々覚えるものとなりました。その中で自分なりの在宅医療の理想像も描く様になり、それを実現するため自身での開業の決意をいたしました。

私が理想とする在宅医療は、病院となるべくレベルが近い診療を患者様のご自宅でも提供でき、何かあったときに患者様およびご家族が “病院に行かないと” ではなく “まずは往診医に相談しよう” と思ってもらえる様な体制づくりです。現実的には在宅では病院と比較して多々制限や限界はあり急性期の病態では絶対的に入院適応の事も多いですが、実際、日々在宅で使える医療機器は進歩しており、在宅で可能な医療行為も確実に増えていますので常に在宅でできる“診療の幅”を大きくする研鑽を怠らない様にしております。また診療の質(日々の知識と技術のアップデートとしっかり患者様を診ること)と機動力(フットーワークの軽さ)を常に意識して、患者様やご家族がいつでも気軽に相談でき、安心して頼れる存在となることを目指しています。

まだまだ未熟で学ぶべきことは山ほどありますがこれまでの経験を活かしつつ、日々努力を重ねて自ら描いた理想の医療をかたちにし、地域の皆様にとって本当に必要とされるクリニックを目指してまいりますので何卒よろしくお願いいたします。

<経歴>

<資格>

日本呼吸器学会専門医、日本内科学会総合内科専門医、医学博士、身体障害者福祉法第15条指定医(呼吸器機能障害)、難病指定医、厚生労働省緩和ケア研修会修了

毎回診療で使う血圧計などのバイタルセットや臨時で使う点滴類、注射薬、尿道バルーンセット、血糖測定器などはもちろん訪問の際は携行していますが下記の医療機器も基本的には往診中は車で持ち歩いています。

ポータブルエコー

- portable echo -

スマホ、タブレットにワイヤレスでエコー画像を描出できます。 心エコー、腹部エコー、膀胱エコーなど迅速に行えます。

ワイヤレス心電計

- wireless ECG -

ワイヤレスでタブレット、スマホに心電図波形を描出できます。 心筋梗塞、狭心症、不整脈の診断に役立ちます。

ポータブル血液ガス分析器

- portable blood gas analyzer -

精密な呼吸状態やショック・臓器障害の有無などの評価に重要な血液ガス分析に加えて電解質、腎臓機能評価測定項目もご自宅で迅速に測定可能です。

吸引器

- aspirator -

自力での喀痰喀出困難な方、気管切開されている方などに必須ですが、普段使用のない方でも至急必要になる事がありますので訪問時は車に常備しています。

AEDと救急セット

- AED and Emergency set-

患者さんの万一の事象(心肺停止)に備えて必要に応じて対応出来るように訪問時は車に常備しております。

ポータブル内視鏡

- portable endoscope -

胃瘻交換時の確実なチューブ位置の確認や気管切開チューブを通しての中枢気道内の状態確認に活躍します。